地震の朝に…[追い込まれて知る一面]
地震が来た朝、
私たち夫婦は仕事が休みだったので、
まだベットで寝ておりました。
窓の外は明るく、
聞こえてくるいろんなモノ音が、
今日がもう始まっていることを告げていました。
…でもまだ寝ていたい。
半分起きてて半分寝てるような、
そんないつもの朝でした。
そこへ、
「「ドンッッ!」」
と、縦に走る衝撃が身体を貫いたのです。
カッと目が覚めます。
ガタガタガタガタガタガタガタ‼︎‼︎!!‼︎
地震だと考える間も与えず、激しい揺れが襲いかかりました。
縦にも横にも細かく激しく揺れており、「揺れ」というより「衝撃」に近い。
五感すべてが、生命の危険を伝えているようでした。
そのときでした。
「うああぁあぁああぁぁあぁぁ!!
怖いよおおおぉぉぉぉぉぉぉ」
と、叫び、
私にすがりつく人がいます。
隣で寝てた夫です。
えぇーー…………?
お前マジか……。
私が熊本地震に遭ったとき、あんなに心配して、自分が守る的な発言してたのに……
普段から、私とお腹の赤ちゃんのことは自分が守る的な発言してんのに……
お前マジか……。
でもこっちはお腹に子供もいるのです。
負けてはいられません。
「ひぐぅ………泣(ブルブルブルブル)」
渾身の
「小さくさめざめと怖がる乙女」
で返します。
そんな私を見て夫は
「ハッ」
としたようでした。
慌てて私を抱きしめて布団で私を包み、
「大丈夫だよっ、俺いるよっ」
と、さっきの事はまるで無かったかのような発言。
私を守らなければという、いつものモードに切り替わったのが伝わってきました。
長い揺れがようやく収まり、
そのあとは夫の仕事の連絡や、部屋の片付けや買い出しなどで、慌ただしく一日が過ぎて行きました。
夫は今までも、
今も、
常に私を気遣ってくれています。
野暮な事を言うものではないので、あの第一声について夫に何か言うつもりはありません。
ただ、
考える時間がない、ドタンバの状況に置かれたとき、
夫はパニックになりやすく、
なんなら私に助けを求めてくるというのは、
大きな発見でした。
やっぱドタンバで冷静なのって、
女なんですかねぇ。
私がしっかりしてなきゃダメだなと、学ばされた地震の朝でした。笑